
正月気分も終わり、街にはビジネスマンや学生が戻ってきました。これからの季節は本格的に冬を迎え寒さも厳しくなってきます。しかも夜は一段と寒気が増してきます。少し寒さを我慢して夜空を見上げてみれば、澄み亘った天空に冬の星々が輝いています。オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座が作る冬の大三角形をはじめ様々な星たちが夜空を彩っています。
数多くの煌めく星座を眺めていると、素人考えにもこの天体の中には生命体があるのでは?と思ってしまいます。
昨年12月に、NASA(アメリカ航空宇宙局)が発表したケプラー22bのニュースに接し、興奮した思いが甦ってきました。はくちょう座に位置する恒星ケプラー22を周回している“ケプラー22b“のことです。ケプラー22は太陽と似た恒星であり、その生み出すエネルギーは太陽の約75%、しかしケプラー22とケプラー22bの距離は地球と太陽の距離より約15%近いため”ハビタブル・ゾーン“に存在する天体という定義が成り立つそうです。
ハビタブル・ゾーンとは何か?
日本語に訳せば、「生命居住可能領域」となり、文字通り宇宙の中で生命が誕生する可能性のある領域ということです。ケプラー22bの半径は、地球の約2.4倍とされますが、表面温度は水が存在する可能性が十分な温度であるらしいとのことです。地球と同じような大気があれば、表面温度は摂氏22度ぐらいとのこと。調べていくとケプラー宇宙望遠鏡は、今まで約50個の星がハビタブル・ゾーンに存在することを発見していますが、惑星と確認されたのはケプラー22bが初めてだそうです。地球との距離は約600光年と想像すらできない距離ですが、何か地球以外に生命が存在すると思えば子供の頃に夢中で読んだSF小説を思い出します。
しかし、知る由も無いこの広大な宇宙の中で、ハビタブル・ゾーンそのものが少ないこと、またその中に位置する天体が惑星かどうかも不明。惑星であっても生物が生存可能な天体は極めて稀であること。そう考えれば、緑なす大地に紺碧の海を抱えるこの地球という天体そのものが数々の偶然・必然(?)が生み出した最高傑作な天体と言うこともできようかと思います。
水と酸素に覆われ、有害な宇宙線を遮るオゾン層という宇宙服を着た地球。
生物の生存に最適な環境をもった地球。
その地球を、温室効果ガスの膨大な排出からオゾン層を破壊し、強烈な紫外線を地上に照射し、処理方法すらままならない核燃料を製造し、原発事故を恐れながらも電力供給を求める人類。奇跡としか言いようのないハビタブル・ゾーンの惑星地球を、自ら破壊しようとしている人類。
もしも、ケプラー22bに地球より進んだ高度な文明が存在していたとしたなら、地球人類の行動をどのように見ているのでしょうか…。
平成24年1月15日
静岡県行政書士会
会長 岸本敏和